執筆画面
本文を書く画面です。周りの欄を畳んで書くことに集中できること、段落の頭に字下げが入る条件、ルビと傍点、字数の見かた、保存の状態、回線が切れても書けること、そして日本語入力が効かないときの逃げ道を説明します。
画面の見かた
執筆画面は、本文を持つ単位(小説なら話、評論・エッセイなら節など)を1つ開いて書く画面です。編集卓で話を選び、執筆画面を開くを押すと開きます。
- 構成レール。書架・作品へ戻るリンク、この話の題、あらすじ・メモ、話の一覧
- 本文。横書きの編集欄
- 縦書きプレビュー(見るだけの欄。ここでは書けない)
- 字数の表示(ジャンルで指標が違う)
- 段階の切り替えボタン。いまは「展開」(1/3)
本文の編集欄(2)は、画面の真ん中にいつも同じ幅・同じ位置にあります。左の構成レール(1)と右のプレビュー(3)は、必要なときだけ出し入れできる脇役です。右上には、この話に登場する資料を見る資料、投稿サイト向けに書き出す書き出す(小説だけ)、本文の一部へコメントを付けるコメントが並びます。
本文を書く
本文は、横書きの1本の編集欄に書きます。縦書きの見た目はプレビューで確かめます(縦書き・横書きのプレビュー)。縦書きのまま編集できないのは、日本語入力の変換候補の位置を本文に合わせて制御する手段がなく、矢印キーの向きも縦書きに合わないためです。
- 改行1つが段落1つです。長い行は画面の幅で自動的に折り返されるので、行末で改行を打つ必要はありません。空行を入れると「空の段落」になり、原稿用紙換算では1行に数えられます。
- Enterは、どのジャンルでも「改行を1つ入れるだけ」です。直前の行の字下げや空白は引き継ぎません。
- 元に戻すのは CtrlZ、やり直すのは CtrlShiftZ または CtrlY(Mac は ⌘ で読み替えます)。共同で書いているとき、元に戻せるのは自分が入力した分だけです。
畳む軸: 展開・中間・集中
この画面は、周りの欄を段階的に畳んで、書くことに集中するための軸を1本持っています。展開 → 中間 → 集中の3段階で、右上のボタンに「展開(1/3)」のように現在の段階が出ます。
展開 — 構成レールも、プレビューも、字数の表示も出る 中間 — 構成レールだけを畳む 集中 — プレビューも畳み、本文だけにする
3枚を並べると、本文の位置と幅がどの段階でも動いていないのが分かります。動くのは周りの欄の出入りだけなので、切り替えても書いている文章が横にずれることはありません。
| 段階 | 構成レール | 縦書きプレビュー | 字数の表示 |
|---|---|---|---|
| 展開 | 見える | 見える | 全部の指標を並べて見せる |
| 中間 | 畳む | 見える | 全部の指標を並べて見せる |
| 集中 | 畳む | 畳む | 数値だけを小さく薄く、1行で見せる |
切り替え方
- 右上の段階のボタン(展開(1/3)など)を押すと、展開 → 中間 → 集中 → 展開の順に1段階進みます。
- キーボードなら Ctrl. で1段階進み、CtrlShift. で1段階戻ります(Mac は ⌘ を使います)。本文を書いている最中でも効きます。
最初の段階は、画面の幅で決まる
画面を開いたときの段階は、ブラウザの幅で決まります。広い画面(1280ピクセル以上)は展開、中間の幅(768〜1279)は中間、狭い画面(767以下)は集中で始まります。自分で段階を切り替えたあとは、幅が変わっても勝手には戻りません。
広い(1280以上) — 展開で始まる 中間(768〜1279) — 中間で始まり、プレビューが本文に重なって開く 狭い(767以下) — 集中で始まり、本文が1列になる
- 幅が足りないとき、構成レール(767以下)とプレビュー(1279以下)は、本文の列を押しのけずに、本文の上に重なって開きます。このとき背景が少し暗くなり、背景を押すと集中に戻ります。
- 畳んだ欄は、見えないだけでなく、Tabキーでも読み上げでも届きません。開くまで、中のリンクや欄は使えません。
自動字下げ
- 小説
- 評論・エッセイ
小説と評論・エッセイでは、新しい段落を打ち始めた瞬間に、行頭へ全角スペースを1つ自動で入れます。EPUB や PDF の組版は字下げを別に付けないので、ここで入れた全角スペースがそのまま字下げになります。
入る場合と、入らない場合
| 場面 | 字下げ | 理由 |
|---|---|---|
| 空の行に、最初の1文字を打つ | 入る | 新しい段落の始まりだから。 |
| 「で始まる会話行 | 入らない | 鉤括弧そのものが字下げと同じ空きを作るから。 |
| 最初の1文字が全角スペース | 入らない | 自分で字下げを打った行に、重ねて入れないため。 |
| すでに文字がある行に打つ | 入らない | 既存の原稿は書き換えないため。入るのは、空の行に最初の1文字を打つ瞬間だけ。 |
| 空の行に、複数行の文章を貼り付ける | 貼った文章の先頭に1つだけ入る | 2行目以降の段落には入りません。先に整えてから貼ってください。 |
| 日本語入力で、変換しながら最初の文字を打つ | 確定したあとに入る | 変換している最中は本文に割り込まない決まり(割り込むと変換が途切れる不具合があるため)なので、変換を確定した瞬間に、行頭へ1つ入ります。変換を取り消して行が空のままなら入りません。「を確定したときも入りません。 |
| ほかの人の入力・元に戻す・やり直し | 入らない | 共同編集で、相手の新しい段落に自分の画面からも入れて二重になるのを避けるため。 |
- 小説・評論・エッセイ
- 自動で入ります(上の表のとおり)。
- 論文
- 入りません。論文は字下げを自動では付けません。
- 詩
- 入りません。詩では行頭の空白(字配り)そのものが作品の一部なので、打った空白をそのまま残します。
ルビと傍点
- 小説
- 評論・エッセイ
- 詩
ルビと傍点は、本文に記号を打って書きます。書いたあとは、カーソルがそこから離れていれば整った姿(ルビは親文字の上に読み、傍点は字の横に点)で見え、カーソルが入ると打った記法のままの文字に戻ります。
| 打つ文字 | 見え方 | ルール |
|---|---|---|
|凪《なぎ》 | 凪 | 縦線(|)から《 》の前までが親文字。漢字以外の字も親文字にできます。 |
澄人《すみと》 | 澄人 | 縦線は、読みの直前が漢字のときだけ省けます。そのとき、直前に続く漢字のまとまり全体が親文字になります。 |
《《やめる》》 | やめる | 傍点。二重の《 》で挟んだ字の横に点が付きます(小説・評論・エッセイのみ)。 |
- 地の文の段落。行頭が全角スペース1つぶん下がる(自動字下げ)
- 「で始まる会話行は字下げしない
- ルビ。親文字の上に読みが出る
- カーソルがルビの中にある行は、打った記法のままの文字に戻る
- 傍点。字の上に点が付く
- 親文字と読みに、縦線(|)・《・》・改行は含められません。記法は改行をまたぎません。
- 日本語入力で変換している最中は、ルビや傍点の見え方を作り直しません(変換が途切れる不具合を避けるため)。確定してから整います。
- 字数のうち、ルビの読みと記号は、投稿サイト換算と原稿用紙換算では数えません。傍点の記号も数えませんが、傍点を付けた字は数えます。素の文字数は、記号も含めて全部数えます(字数の表示)。
- 小説・評論・エッセイ
- ルビと傍点の両方が使えます。
- 詩
- ルビだけが使えます(傍点はありません)。詩では、ルビで読みを決めておくと音数を正確に数えられます。「詩の書き方」を見てください。
- 論文
- ルビも傍点も使いません。代わりに、引用・相互参照・脚注・数式の記法があります。「論文の書き方」を見てください。
縦書き・横書きのプレビュー
編集欄はいつも横書きですが、右のプレビューでは、書いた本文を実際の組みの向きで見られます。向きはジャンルが決めます。
- 小説・詩
- 縦書きです。右から左へ行が進むので、先頭は右端にあります。
- 評論・エッセイ
- 横書きです。
- 論文
- 横書きです。引用・脚注・数式は整形した姿で見えます。
- 横書きのプレビュー(評論・エッセイは横書きが既定)
- プレビューは見るだけの欄で、ここでは書けません。
- 打った文字にすぐ追随します。サーバへの保存を待たないので、書いたそばから見えます。
- 長い話は欄の中でスクロールします。Tabキーでこの欄に移ると、矢印キーでも送れます。
- プレビューの向きを、画面から切り替える操作は今のところありません。
字数の表示
画面の下に出る字数の表示は、ジャンルで指標が違います。打つと同時に動き、集中では数値だけが小さく薄く出ます。
| 指標 | 使うジャンル | 数え方 |
|---|---|---|
| 文字数 | 小説・評論・エッセイ | 記法も空白も改行も含め、入力した全部の文字を数えます。 |
| 投稿サイト換算 | 小説 | ルビの読みと記号を除き、空白と改行も除いて数えます。小説家になろう・カクヨムの文字数の数え方に合わせた値です。 |
| 原稿用紙換算 | 小説・評論・エッセイ | 400字詰め(20字×20行)で数えます。段落ごとに20字で折り、半角の英数字は2字で1マス、空の段落は1行とします。禁則処理は再現しないので、実際の組版とは1行ほどずれることがあります。 |
| 文字数(論文) | 論文 | この節だけの字数。引用・相互参照・数式の記法は数えず、脚注の中身は数えます。 |
| 規定字数 | 論文 | 作品全体(保存済みの全部の節)の字数を、目標の字数と比べます。目標は編集卓で設定し、未設定のときは「未設定」と出ます。 |
| 音数 | 詩 | 行ごとと全体を数え、連の区切り(空行)はまたいで合算します。ルビのない漢字や英数字は読みが決められないので、「31+2字不明」のように、数えられた音数と分けて出します。行数が3行か5行のときは、俳句(5-7-5)・短歌(5-7-5-7-7)と照らして「合致」「字余り」「字足らず」も出ます。 |
保存の状態
保存のボタンはありません。打った内容は自動で保存され、本文の下に、いまの状態が出ます。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| 読み込み中… | 手元に保存してある文章を読み込んでいます。ほんの一瞬です。 |
| 保存済み | サーバへ届き、送っていない変更が残っていません。 |
| 同期中… | 手元に、まだサーバへ送っていない変更があります。送っている最中です。 |
| オフライン(ローカルに保存中) | サーバにつながっていません。打った文章は手元には保存され続けています。 |
- サーバは、打つのをやめて2秒ほどで本文をデータベースに書き込みます。打ち続けているときも、最大10秒おきに必ず書き込みます。
- 検索、書架の字数、一括書き出し、推敲の履歴は、データベースに書き込まれた本文を元にします。書いた直後は、数秒遅れて反映されます。
- 投稿サイト向けの書き出し(書き出す)は、画面の上の最新の本文をそのまま使うので、遅れません。
オフラインでも書ける
書いている最中に回線が切れても、書き続けられます。打った文章は、まずそのブラウザの中に保存されるからです。サーバにつながっていないあいだは、本文の下に「オフライン(ローカルに保存中)」と出ます。
- 回線が戻ると、自動で同期されます。ほかの人が同じ話を書いていても、両方の入力が取り込まれます。
- この画面を開いたまま回線が切れた場合の話です。画面を新しく開くには、アプリへの接続が要ります。
書けないときの素のテキスト欄
本文の下の右端に、書けないときはプレーンテキストで編集するというリンクがあります。押すと、通常の編集欄が、装飾のない素のテキスト欄に替わります。
これは、日本語入力の不具合の逃げ道です。ブラウザの種類や版によっては、通常の編集欄で変換が効かなくなったり、最初の変換が黙って捨てられたりすることがあります。原稿は代わりがきかないので、そうなったときにすぐ逃げられるように、いつも用意してあります。
- 素のテキスト欄。ルビや傍点の装飾も、自動字下げもない
- 押すと通常の編集に戻る。文章は失われない
- 通常の欄と素の欄は、同じ文章を共有しています。切り替えても、文章は失われません。
- 素の欄では、ルビや傍点は打った記法のままの文字で表示され、自動字下げも働きません。
- 字数の表示、プレビュー、コメント、保存は、通常の欄と同じように動きます。
- 変換している最中の文字は、確定するまで共同編集の相手には流れません。
- 元に戻るには、通常の編集に戻るを押します。
あらすじ・メモ
構成レールのあらすじ・メモは、その話について書き残しておく欄です。書き忘れ防止、あらすじ、直したい点などを置けます。普段は畳まれていて、すでにメモがある話は、最初から開いています。
- 書架・作品・推敲の履歴へのリンク
- この話の題。ここで直す
- あらすじ・メモ。本文ではない
- 同じ作品の話の一覧。押すとその話の執筆画面へ
- メモは本文ではありません。字数に数えず、投稿サイト・EPUB・PDF・Word への書き出しにも入りません。検索の対象にもなりません。
- 全作品の一括書き出し(.json と .txt)にだけは、あなたの仕事として含まれます。
- 本文と同じ文書の中にあるので、共同で書くときは、メモも同時に書けます。
- 構成レールの中にあるので、展開のときに見えます。
話とは独立に並べられるカードで構想を練るには、「メモとプロットカード」を見てください。
ジャンルごとの違いのまとめ
| 小説 | 評論・エッセイ | 論文 | 詩 | |
|---|---|---|---|---|
| 本文を持つ単位 | 話 | 節 | 要旨・章・節・項 | 詩編 |
| 自動字下げ | 入る | 入る | 入らない | 入らない(字配りはそのまま) |
| 記法 | ルビ・傍点 | ルビ・傍点 | 引用・相互参照・脚注・数式 | ルビ |
| プレビューの向き | 縦書き | 横書き | 横書き | 縦書き |
| 字数の表示 | 文字数・投稿サイト換算・原稿用紙換算 | 文字数・原稿用紙換算 | 文字数・規定字数 | 音数(行ごと・全体・定型との照合) |
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